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ダ・ヴィンチ・ノート

2007/10/27

寝る前に彼のノートをぱらぱらと捲る

自信に溢れる文体で世のあらゆるもの定義し、コメントし、咀嚼しないと気がすまない。ある意味パラノイア的な断定的文章だ。

彼の文章は世の中に対して怒ってるし、よくケンカをふっかける。

“おお永久運動を妄想するものたちよ、君たちはその似而非研究においてどんなにたくさん空しいキメラを創造したことか。金をあさる連中の仲間にでも入れ”(Fo. Ⅱ.92.v)

と切り捨てるし、

“師を凌ぐことなき弟子はやくざものだ”(R.498)

と、こんな感じで工学、天文学から健康法に至るまで彼の軽くおせっかいなコメントメモは延々と続く。

レオナルドが2007年に30歳なら何をしているだろう?40歳ならどうだろう?どんな音楽が好きで、好きな絵は何だろうか?どんな仕事をしていて、どこに住むだろうか?西海岸をコルベットで飛ばしつつ携帯で助手に指令を出す研究者だろうか?それともロンドンでぼやいてる売れない小説家だろうか?京都で茶道にはまっている可能性もある。

“おお寝坊ものよ、眠りとは何であるか?眠りは死に似たものである。おお、それでははぜおまえは、生きながらいやな死人に似た眠りをむさぼるのをやめて、死後に完全な生き姿をのこす作品をこしらえないのか?”(CA.76.v.a)

それでも睡眠は大事だよ、レオちゃん。

レオナルドダヴィンチの手記(上)
松岡正剛の千夜千冊
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